バットマンとスパイダーマン、2025年アイズナー賞ノミネートをリード

コミックアートとストーリーテリングにおける卓越した業績を称える、2025年ウィル・アイズナー・コミック産業賞（Will Eisner Comic Industry Awards）のノミネートが発表された。コミック業界における最高の栄誉とされるアイズナー賞は、前年に出版された傑出した作品を表彰する。

ファンタグラフィックス（Fantagraphics）が24ノミネート（及び共同1）でトップを走り、DCコミックス（DC Comics）が10ノミネート（及び共同9）でこれに続いている。ワンダーウーマンのスクライブ、トム・キング（Tom King）が個人クリエイター部門で4ノミネートを獲得して首位に立ち、他にも3ノミネートを獲得したクリエイターが複数名いる。

特筆すべきは、元IGNコミックス編集者ジョーイ・エスポジト（Joey Esposito）が、ショーン・フォン・ゴーマン（Sean Von Gorman）との共作『The Pedestrian』で最優秀新シリーズ賞にノミネートされ、『アブソリュート・バットマン（Absolute Batman）』や『The Power Fantasy』といった主要作品と競うことになった点だ。

受賞者は7月25日、サンンディエゴ・コミコン期間中にヒルトン・ベイフロントホテルで発表される予定。全ノミネートリストは以下の通り:

最優秀短編ストーリー

• 「Anything Sinister」, ロス・マレー（Ross Murray） (『NOW』 #13/ファンタグラフィックス)
• 「Day 1703」, クリス・ウェア（Chris Ware） (『Smoke Signal』 #43/デザートアイランド)
• 「Pig」, ステイシー・グーゴリス（Stacy Gougoulis） (『NOW』 #13/ファンタグラフィックス)
• 「Spaces」, フィル・ヒメネス（Phil Jimenez） (『DC Pride 2024』 #1)
• 「Water I've Loved: Moving Day」, パム・ワイ（Pam Wye） (『MUTHA』マガジン)

最優秀シングルイシュー／ワンショット

• 『Abortion Pill Zine』 (シルバースプロケット)
• 『Ice Cream Man』 #39 (イメージコミックス)
• 『PeePee PooPoo』 #1 (シルバースプロケット)
• 『Sunflowers』 (シルバースプロケット)
• 『The War on Gaza』 (ファンタグラフィックス)

最優秀連載シリーズ

• 『The Department of Truth』 (イメージ)
• 『Detective Comics』 (DC)
• 『Fantastic Four』 (マーーベル)
• 『Wonder Woman』 (DC)

最優秀限定シリーズ

• 『Alan Scott: The Green Lantern』 (DC)
• 『The Deviant』 (イメージ)
• 『Helen of Wyndhorn』 (ダークホース)
• 『Zatanna: Bring Down the House』 (DC)

最優秀新シリーズ

• 『Absolute Batman』 (DC)
• 『The Pedestrian』 (マグマコミックス)
• 『The Power Fantasy』 (イメージ)

最優秀国際作品アジア部門・米国版

• 『あしたのジョー』 (講談社)
• 『カグラバチ』 (VIZメディア)
• 『Tokyo These Days』 (VIZメディア)

最優秀ライター

• トム・キング (『Wonder Woman』/『Helen of Wyndhorn』)
• ラム・V (『The One Hand』/『Rare Flavours』)
• ケリー・トンプソン (『Absolute Wonder Woman』)

最優秀カバーアーーティスト

• ビルキス・エベリー (『Helen of Wyndhorn』)
• ツラ・ロッテイ (『Dawnrunner』)
• ヘイデン・シャーマン (『Absolute Wonder Woman』)

トップコミック情報をもっと知りたい方は、IGNの「2024年ベストコミックシリーズ」や、DCの「アブソリュート・ユニバース」が同出版社のラインアップをどのように刷新したかを解説した記事をご覧ください。