AMD、新しいゲーミングノートPC向けCPUを発表

AMDはゲーミングノートPC向けRyzen 8000シリーズプロセッサを発表しました。フラッグシップモデルのRyzen 9 8945HXを筆頭に、これらのチップは最新のRyzen AI 300シリーズで採用されたZen 5アーキテクチャではなく、従来のZen 4アーキテクチャを維持しています。

同社はプレミアムゲーミングマシン向けに4つの新プロセッサを導入します。最上位のRyzen 9 8945HXは16コア32スレッド、最大5.4GHzのブーストクロックを誇り、エントリーモデルのRyzen 7 8745HXは8コア16スレッドで5.1GHzまでブーストします。興味深いことに、これらのスペックはRyzen 9 7945HXなど前世代モデルと非常に類似しており、既に16コア5.4GHz・80MBキャッシュを実現していました。しかしこれらの新チップは、最先端のゲーミングノートPCを駆動するためハイエンドモバイルGPUと組み合わせられます。

旧アーキテクチャ採用にも関わらず、これらのプロセッサは高性能シナリオで期待が持てます。以前レビューしたRTX 4090 MobileのようなNVIDIAのフラッグシップモバイルGPUと組み合わせた場合、Ryzen 9 8945HXの55W～75Wという高い電力容量は、低消費電力のZen 5代替品よりも顕著な性能向上をもたらすでしょう。ただし同じ熱設計電力枠内ではZen 5の方が高い効率性を提供したはずです。

ゲーマーは今後数か月間、これらの新プロセッサを搭載したプレミアムゲーミングノートPCの登場に期待できます。以下に4つの新プロセッサの詳細スペックを掲載します：

AMD Ryzen 9 8945HX 仕様

• CPUコア数: 16
• スレッド数: 32
• ブーストクロック: 5.4GHz
• 内蔵GPU: AMD Radeon 610M
• GPUコア数: 2
• 設定可能TDP: 55W – 75W
• 総キャッシュ: 80MB

AMD Ryzen 9 8940HX 仕様

• CPUコア数: 16
• スレッド数: 32
• ブーストクロック: 5.3GHz
• 内蔵GPU: AMD Radeon 610M
• GPUコア数: 2
• 設定可能TDP: 55W – 75W
• 総キャッシュ: 80MB

AMD Ryzen 7 8840HX 仕様

• CPUコア数: 12
• スレッド数: 24
• ブーストクロック: 5.1GHz
• 内蔵GPU: AMD Radeon 610M
• GPUコア数: 2
• 設定可能TDP: 45W – 75W
• 総キャッシュ: 76MB

AMD Ryzen 7 8745HX 仕様

• CPUコア数: 8
• スレッド数: 16
• ブーストクロック: 5.1GHz
• 内蔵GPU: AMD Radeon 610M
• GPUコア数: 2
• 設定可能TDP: 45W – 75W
• 総キャッシュ: 40MB